我輩は社会人♀である。

語彙力はないよ。しがない女会社員の卵巣がん治療記録。タメになるようなものではなく、私の記録用みたいな文章ですがよければ。

健康なデブだと思ってた。

 

 

 

デブの時点で健康じゃないだろってな!!!ガッハッハ!!!

 

 

わたしはデブである。

だって食べるの好きだし、運動嫌いだし。

寝るのも大好き。

原因があり過ぎて自分でも別にデブであるという身体的特徴はよく口に出していたし、周りの友達もそういうものだと思っていたのか仲が良い子は笑ってくれていたし、それで笑ってくれるなら、自分がデブである、というネタを話すことに嫌悪感も、悲しみも、何もなかった。

まあもちろん他者からの悪意のあるデブ発言は悲しいこともあった。

自分で言うのと人に言われるのは違うだろ。伝われ。

 

でも、わたしの中の食の優先順位は頂点だった。

どんなに辛い風邪でもご飯を食べれたし、みんなと食事に行ったら残されたものは自然とわたしに集まってくるし気づいたら完食していたし。

 

そんな自分が嫌いじゃなかった。

 

 

そんなわたしがご飯を食べれなくなったことがある。

 

 

 

その時はいつもより外食の予定が多かった。

毎週飲み会やらご飯会やら旅行やらで土日休みは全て出かけていたし、夜遅くまで遊んでることも多くて生活リズムはガタガタだった。

それでも友達と会って食べるご飯は美味しいし、夜遅くまで没頭できる趣味や、予定がある生活に満足していた。

ただ、そのとき、昔から仲良しだった子に始まり、小中高大、と各青春時代に仲が良かった人たちととにかく会いまくっていて、「なんで今月こんなに大切な人たちと会ってるんだろ、死ぬのかな?」と思った。

 

別に死ななかった。今生きてるし。

 

それでも学生時代を終えたわたしの体は多分疲れやら脂肪やら何やらが蓄積していて、耐えられなくなっていた。

 

 

週末に旅行を控えていた。

 

年に一回旅行をする友達との約束だった。絶対に行きたかったのに、高熱が出た。

常に38.0〜39.0の熱

お腹もやたら痛いし、下してる。ご飯も食べれない。だるい。

 

薬をもらって、症状を抑えて旅行に行かなくちゃ。

 

 

そう思って最寄りの病院に行ったら大きい病院を紹介されて、即日入院になった。

 

 

「大腸炎

 

 

大腸の腫れがすごいから入院してください。

 

 

大きい病院で散々検査して、夕方までかかって、入院を言い渡されたわたしはもちろん旅行に行けなかった。

 

悲し過ぎて泣いた。

 

原因は不明。そんなことってあるのか。

わたしは病気に詳しくないし医療従事者でもないからわからないので深く聞かなかったけど、ストレス性とか、感染性とか、そういうの、全くわからなかった。

 

ほんとなら今頃夢の国でめちゃくちゃ食ってる予定だったのに。

某タワーオブテラーで意識を飛ばしている予定だったのに。

 

何故病室で絶食してるんですか???

拷問か???新手の???

 

 

上司がお見舞いに持ってきてくれた雑誌が地元のランチ特集だったときは上司とかそんなこと関係なくブチ切れるかと思った(ブチ切れてた)。

ていうか雑誌食べるとこだった。

 

 

そんなこんなで9日間も入院して、後半は病院食をSNSで実況できるくらい元気になっていた。(多分冷凍の餃子がでた。普通大腸炎で入院して餃子食うと思う???)

 

 

入院の時でさえも食に勤しんでいた私に、新しい壁が立ちはだかった。

 

 

 

大腸の超音波検査をしていたときにうつった、大きな白いモヤ。

 

 

ていうか物理的にパンパンに張ったお腹。

 

 

なんとなくわかっていた。

 

生理痛酷かったし。

 

仰向けに寝てもお腹のお肉が横に流れないし。

 

便秘でもないのに腹が固え。

 

 

 

 

太ってるからわからなかったと言って先生を呆れさせた私のお腹には、20センチ以上の卵巣腫瘍があった。